【年金事務所の調査時の注意点】社会保険の加入について
- その他
年金事務所の調査が定期的にありますが、調査で確認する点は以下の3点です。
1. 加入漏れがないか
2. 適正な保険料に関する届出(算定基礎届・月額変更届)がされているか
3. 賞与などの届け出漏れがないか
1. 加入漏れについて
社会保険への加入する条件はつぎの①②両方を満たした場合です。
① 正社員に比べて1週間の労働時間が3/4以上
② 正社員に比べて、1か月の労働日数が3/4以上
※501人以上の大企業は別途条件があります。
以前は勘違いされることが多かったのが、
「試用期間」や「アルバイト」だから加入しなくてもよい、といった判断です。
①②を満たしている場合は、試用期間やアルバイトなどに関係なく加入となります。
入社日4/1、社会保険を引いている給与7月分から、といった具合で一目でわかります。
2. 保険料に関する届出
特に漏れが多いのが、昇給して3か月間の給与の平均をとったときに、「保険料額表」での
2等級以上アップした場合です(月額変更届)。
昇給後3か月経ってからなので見過ごしされることが多、昇給したときはメモしておくなど対応が必要です。
3. 賞与などの届け出漏れ
少ないですが、賞与についてもつい漏れてしますことがあります。
2年以内だとさかのぼって届出を出す必要があります。
【まとめ】
年金事務所による調査では、不備があった場合は最長2年間さかのぼります。
手続き漏れがあると、まとまった保険料額を支払うことになり
負担がとても高額になることが少なくありません。
社員さんご本人や会社の負担もあ るので、採用時や条件変更時にきちんとした対応が必要です。